アカハライモリの飼育をしていると、あくびをすることがありますよね。
凄くかわいらしい動作の一つで、アカハライモリってかわいい!となる瞬間ですが、基本的に皮膚呼吸のアカハライモリが何であくびをするのでしょうか?
今回はアカハライモリのあくびについて解説したいと思います。
目次
アカハライモリのあくびの動画
アカハライモリのあくびと息つぎの関係
脊椎動物のほとんどがあくびをすることが多くの論文でも証明されています。
例えばペンギンのあくびは求愛行動の一端を担う反面、哺乳類には威嚇行動としてあくびをする種もいます。
口を大きく開けて鋭い犬歯をむき出しにすることが威圧的だからと考えられています。
またヘビにおいては、大きな餌を飲み込んだあとにアゴをはめ直すためにあくびをするそうです。
「あくび」という普遍的な行動が、生物の種類によってはまったく違う機能を果たしていることになります。
また、人においては共感、脳を冷却する、リラックス、身体の変化など様々な条件であくびが出ることが分かっています。
アカハライモリのあくびは水中での呼吸に役立っているのではないか?
では、アカハライモリのあくびは何に役立ち、なぜ行っているのでしょうか?
アカハライモリが口を開ける時は
- 食事をするとき
- 息継ぎをするとき
の2つが考えられるが、アカハライモリがあくびをするという生理現象をする可能性として高いのは後者。
そこでどんな時にあくびをすることが多いのか調べてみました。
アカハライモリはどんなときによくあくびをするのか
アカハライモリは一般的には皮膚から酸素を取り入れることが出来るので、ほとんど水中で過ごし、たまに息継ぎをすることがあります。
息継ぎをの目的が酸素を取り入れることだとすると、あくびに関しても同じことが考えられます。
ならば、同じ酸素を取り入れるという行動でも、水面に出るという危険を冒さないほうが、自然界ではいいので、なぜ危険を冒しても水面に上がるのかを考えました。
- 水中の酸素濃度が低い
- 水温が温かい
といったことで、水面に出る可能性があると考え、観察したところ。
水温と酸素濃度の巻毛があることが分かりました。酸素は水温と水圧が高いほど溶存酸素といって水中にすくまれる量が多くなり、23度と28度では1.3倍ほど溶存酸素量が違うことが分かりました。
参照:溶存酸素量について
ここから推測できるのは、
- 水温が高い時は、水中の溶存酸素量が低いので、水面に出て酸素を補給しなければならない。
- 水温が低い時は、水中の溶存酸素量が高いので、水中であくびをするだけで酸素の補給が出来る。
ということが分かりました。
アカハライモリのあくびは水温と溶存酸素量によって水中で酸素を取り入れるか?水面で取り入れるのかという事だったんですね。
イヤーでも、本当にかわいい。
これからもちょっとした不思議を、観察しながら解明してみたいと思います。
という事でまた!